患者さまへ
回復期リハビリテーションについて
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施設について
施設基準 |
運動器リハビリテーション料(I) 脳血管疾患等リハビリテーション料(I) 呼吸器リハビリテーション料(I) |
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スタッフ | 理学療法士21名、作業療法士11名、言語聴覚士2名、機能訓練士2名、助手1名 |
回復期リハビリテーションとは
色々な障害を持った人に対し、その障害を可能な限り回復治癒させ残された能力を最大限に高め、身体的・精神的・社会的にできる限り自立した生活が送れるように援助し、全ての方々がより良い社会生活を送れることを目指すため、医師・看護師・理学療法士など大勢のスタッフが互いに協力し行う医療のことです。
診療報酬上、基本診療料における入院料等の中の特定入院料に規定された病棟で、回復期リハ病棟は脳血管疾患又は大腿骨頸部骨折等の患者に対して、ADL能力の向上による寝たきりの防止と家庭復帰を目的としたリハを集中的に行うための病棟であり、回復期リハを要する患者が常時80%以上入院している病棟を言います。
(1)脳血管疾患・脊髄損傷発症後 回復期上限日数 150日~180日
(2)大腿骨骨折・下肢または骨盤などの骨折後 回復期上限日数 90日
(3)外科手術・肺炎等の治療によって生じた廃用症候群を有している状態 回復期 上限日数 90日
(4)大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後の状態 回復期上限日数 60日
(5)股関節又は膝関節の置換術後の状態 回復期上限 90日
理学療法とは
身体に障害のある人々や、障害の発生が予想される人々に対し、その基本動作能力(座ったり、立ったリ、歩いたり)の回復や維持、及び障害の悪化の予防のために下記の療法を行う身体機能の科学です。
運動療法
- 疾病に応じた治療運動を行い、身体機能の回復を促進します。また、日常生活動作の練習を行い、生活の質の向上を実施します。
日常生活動作活動
- 生活に必要な身の回りの動作(食事・更衣・排泄・入浴)を行う際に、できない動作行為を現状の機能でどのように代償すれば効率的に行うことができるかを考え、治療プログラムを実施します。
物理療法
- これは様々な種類のものがありますが、当院では以下の器具にて治療を行っています。
電気光線治療 | 低周波 | 干渉低周波 | マイクロ波 |
超音波治療器 | 温熱療法 | 渦流浴 | ホットパック |
ホットマグナー | 介達牽引 | 頚椎牽引 | 腰椎牽引 |
当院のリハビリテーションの特徴
- ■作業療法室
当院のリハビリの特徴として、運動療法の中にセラピーマスター(以下、スリング)3台を取り入れております。スリングとは、ノルウェーで開発され、現在世界の多くの国々のリハビリで使用されているツールのひとつです。天井から吊り下げた2本のロープを調節して様々な訓練や治療を行うことができます。手足をロープで吊るしリラックスした姿勢をとることで、痛みを軽減し、楽に正しい動きを行うことができます。また、ボールや棒など他の器具を組み合わせて使用したり、牽引などの治療法として使用することもあります。
- ■リハビリテーション室
リハビリといえば、筋肉をつける・歩く練習をする・マッサージや電気治療などで痛みをとるといったイメージを持っている方が多いかと思いますが、それ以外にもバランス能力の改善や正しい身体の動きの再教育(再発の予防)なども重要です。当院では、スリングをはじめ様々な器具・スタッフの技術で患者様の日常生活の自立を支援し、また介護者の方の負担軽減を目指しております。スタッフも常に最新の技術を習得すべく様々な講習会などに参加しています。また、患者様が楽しみながらリハビリを行えるようスタッフ一丸となり、明るい雰囲気作りに努めております。