患者さまへ
リハビリテーション科
このカテゴリの全リンク:
理学療法
「理学療法」とは病気や怪我(ケガ)などで身体に不自由をきたした方に対し、運動療法や徒手的療法、物理療法を用いて主に日常生活を送る際に必要な身体機能を維持・回復させる治療法です。
その内容として運動療法や治療体操の指導、物理療法(マッサージ・温熱・寒冷・光線・水・電気など)、義肢装具の提案から処方までのアドバイス、それらを使用してのトレーニング、生活するうえで必要となる家屋環境の調整等、患者様一人一人に合った内容を組み合わせて提供いたします。
red cord(レッドコード:スリング)とは?
当院リハビリテーション科では、運動療法にレッドコード(スリング)5台を取り入れております。
スリングとは、ノルウェーで開発され、現在世界多くの国々のリハビリで使用されている道具のひとつです。天井から吊り下げた赤い2本のロープを調節して様々な運動を行うことができます。手足をロープで吊るし、リラックスした姿勢をとることで、痛みを軽減しながら楽に正しい動きで筋力増強運動やその他運動を行うことができます。また、ボールや棒など他の器具を組み合わせて使用したり、牽引などの治療法として使用することもあります。
レッドコードを使用した運動のご紹介
1.腰背部リラクゼーション
腰と足をロープで吊ることによりリラクゼーション効果、牽引効果があります。 |
2.筋力増強運動(足を開く運動)
足を吊った状態で、外に広げる運動です。ゴムバンドを足に結ぶことで抵抗となり、股関節の外内側の筋力がつきます。 |
3.筋力増強運動(膝伸ばし運動)
膝をゴム製のバンドで吊り、膝を伸ばし股関節・膝関節周囲の筋力をつけます。 |
↓スリングについての公式HPです。
|
その他の取り組み
当院リハビリテーション科では、脳卒中の後遺症で手足に麻痺が起こり、日常生活を送ることが難しくなった方に対してのリハビリとして促通反復療法(川平法)を習得中です。
川平法とは、鹿児島大学の川平和美名誉教授により考案された手技です。
現在、鹿児島大学霧島リハビリテーション病院で研修を受けた4名のスタッフを中心に定期的な勉強会を実施しています。
手指へのアプローチ手技
|
足関節へのアプローチ手技
|
リハビリスタッフ勉強会風景
|
---|
物理療法
1.複合電気治療機器
・SSP、パルス波刺激療法、中周波電気刺激療法、神経筋電気刺激療法、微弱電流療法、高電圧電気刺激療法 効果:痛みの緩和、筋活動の補助、血流の改善、生体恒常性の調整 |
2.ホットパック
・保湿性の高いシリカゲル等の物質を入れたパック状の物を温め、それをタオルに包み患部に当て温めます。当院では湿式を利用しています。
効果:痛みの緩和、血流の改善、筋緊張の軽減
|
3.マイクロ
・極超短波による温熱治療器です。患部に当て深部を温めます。 効果:痛みの緩和、血流の改善 |
---|---|---|
4.渦流浴
・手や足の一部を温水の入った浴槽につけ、噴射した渦流を患部に当てます。泡治療もあります。 効果:血流の改善、痛みの緩和、創部の治癒を促進する、筋肉へのマッサージ効果 |
5.干渉波
・4つの電子を患部にあて、電流を流し深部・広範囲を治療していきます。 効果:神経伝達の改善(筋肉の麻痺や神経痛)、血流の改善、痛みの緩和 |
6.牽引
・頸椎、骨盤を機械により引く力を加えます。 効果:マッサージ効果による循環改善・促進、椎間板、椎間関節の軽度の変形・変位の矯正、椎間関節の離開 |
7.超音波
・超音波がしっかり体に伝わるようにゲル状の液体を患部に塗り、超音波を当てます。筋肉や靭帯などに超音波が吸収される過程で熱を生じます。 効果:組織の伸展性を高める、疼痛の緩和、筋の張り感を軽減する、筋肉の収縮を促進、炎症の治癒、浮腫(むくみ)の軽減 |